去る12月7日にFCE連続セミナー第2回「日本におけるFCE発展の可能性をさぐる」が開催され、大学改革支援・学位授与機構(NIAD)の森利枝教授と一橋大学の太田浩教授の2名の講演が行われました。当日は学内・学外の大学教職員の方々13名が参加しました。セミナーでは参加者から活発な質問や意見が出され、充実したセミナーとなりました。また、本セミナーはWebinarを通じ、本学まで足を運ぶことができない方々にも配信され、25 名の方がオンラインで聴講しました。
セミナーの冒頭で科研代表者の芦沢より、12月5日に閣議決定により日本も東京規約(高等教育の資格の承認に関するアジア太平洋地域規約)に正式に加盟することが決まったことを情報提供しました。
森利枝教授の講演では、「日本におけるFCEの需要」というタイトルで、NIADが実施した日本の大学におけるFCEのニーズ調査を概観するとともに、東京規約が規定するNIC(National Information Centre)の役割についてのご説明がありました。東京規約は各国にNICが設置されることを前提としており、FCEに関連し、海外のFCE関連機関に適切な情報を提供するほか、将来的には国内の大学などに有用な情報や助言を提供することなども役割となりうると指摘されました。
太田浩教授の講演では、「外国学修歴・資格評価システム:留学生の入学選考を中心に」をテーマに、日本の大学の入試システムの特徴、海外との比較を詳細に分析されました。今後、日本の大学が多様なバックグラウンドを持つ優秀な留学生を獲得するため、FCEに基づく入学選抜を徹底する必要があることが提起されました。
当日のセミナーの動画は下記のURLからご覧いただけます。
https://toyouniv.webex.com/toyouniv/lsr.php?RCID=921b984878fd90f5179fead236fb673c
動画再生パスワード:SyATYHx4
当日の発表資料は下記よりダウンロードいただけます。
当日資料1「日本におけるFCEの需要」_森利枝教授 [PDFファイル/543KB]
当日資料2「外国学修歴・資格評価システム-留学生の入学選考を中心に」太田浩教授 [PDFファイル/308KB]