- 分野:異文化理解
- テーマ:派遣・受け入れにおける異文化理解の促進
- 講師:BRIDGE Institute
筆内 美砂(立命館大学国際教育推進機構 嘱託講師)
川平 英里(名古屋大学国際教育交流センター 特任助教)
本セッション概要
このセッションは様々な立場で国際教育・異文化交流に携わる方や、この分野での活躍を目指す方を対象とし、異文化接触を通じて学生が成長するとはどういうことか、理論と実践の両側面から検討します。経験学習や異文化理解に関わる理論を学び、実践につなげることを目的とし、特に自らの現場を振り返る中で、その質を向上させるための教育的アプローチを話し合います。また、アクティブラーニングや協働学習を主体とした参加者同士の学び合いを通して、今後の国際教育・異文化交流分野を支える豊かなネットワークを構築することも狙いとします。
本セッションの達成目標
- 経験学習や異文化理解に関わる主要な理論を理解し、多様な教育的アプローチについて知見を深める。主に取り上げる理論は以下を予定している。経験学習 (CoulsonとHarvey, 2012; Kolb, 1984)、異文化感受性発達理論 (Hammer, 2012)、文化の形成と捉え方 (Holliday, 2013)、異文化環境において個人に影響を与えうる要素 (Paige,1993) など。
- 学生の自他理解を促す国際教育・異文化交流プログラム(カリキュラム)の目的と習得目標を明確化し、理論を参考にその内容を検証することができる。
本セッションの主な内容
本セッションでは、主に以下の3点に取り組みます。
- 経験学習や異文化理解に関わる主要な理論を講義形式で学び、国際教育・異文化交流プログラムのカリキュラムにおいてどのように活かされるかを話し合う。
- グループワークを通じて、すでに実施されているプログラム内容を共有、見直す。
- グループワークを通じて、学生の自他理解を深めるため、新たに導入しうる教育的アプローチや課題を話し合う。
対象者
小学校から大学、地域や企業などにおいて国際教育・異文化交流に携わっている方、または国際教育・異文化交流分野での活躍を目指す方(学生など)。
なお、本セッションの講師は、以下のBRIDGE Instituteのメンバーである。また、このBRIDGE Instituteのメンバーが中心となって、現在、科研費プロジェクト「国際教育プログラムの開発・普及・評価サイクルの構築:高大連携による学びの実質化」(研究課題:17H02688)(代表者:堀江未来)が推進されている。本セッションの内容には、こうした最新の研究成果が活かされている。
BRIDGE Instituteとは
BRIDGE Instituteは、国際教育に携わる教職員や社会人が集まり新しい時代の国際教育を切り開くために設立されたチームです。私たちは二つのミッションをもとに活動しています。一つ目のミッションは、世代や違いを超えて互いに学び合えるようなネットワークを構築していくことです。二つ目は、この分野に情熱を持つ者の交流を通して、国際教育に関する新たな知識や実践を共に創造していくこと。この二点を目指します。URL: https://www.bridgeinstitute-international.com